Nature ハイライト
気候科学:河氷の面積の縮小
Nature 577, 7788
地球温暖化によって地球の凍結部分の面積が縮小しており、この傾向は将来も継続する可能性が高い。しかし、氷床や氷河の変化に関する研究と比べて、河川の変化を記録することは、河氷が一時的で河川の横幅が小さいため、より難しい。今回X Yangたちは、1984~2018年に撮影された40万枚のランドサット衛星画像を調べ、河氷の面積が大きく縮小し、その度合いは50%を超えることが多かったと見いだしている。著者たちはまた、地表気温に基づく簡単なモデルを用いて、1世紀につき約10〜24日の割合で河氷の存続期間が短くなると予測している。
2020年1月2日号の Nature ハイライト
天文学:赤方偏移14で始まった銀河団内の星形成
物性物理学:強誘電体の逆相転移
物理化学:二次元六方晶氷のエッジ構造と成長の原子撮像
気候科学:河氷の面積の縮小
植物発生:活性酸素種が仲介する成長
乳がん:乳がんスクリーニングに使える人工知能
医学研究:サルモデルで結核感染を予防するワクチン戦略
細胞生物学:RIPK1キナーゼは炎症性疾患を防ぐ
細胞生物学:新しいヒト自己炎症性疾患
がん:代謝が黒色腫の転移を促す
分子生物学:αシヌクレインの凝集に関わる6種類のシャペロン