Nature ハイライト
植物発生:活性酸素種が仲介する成長
Nature 577, 7788
植物では、RGF1として知られるペプチドホルモンが、根の分裂組織(幹細胞を維持する組織)の成長を制御する。RGF1の受容体群は特定されているが、その下流のエフェクターは明らかになっていない。今回P Benfeyたちは、シロイヌナズナ(Arabidopsis)の根におけるRGF1を介するシグナル伝達の下流にある転写因子を突き止め、RITF1(RGF1-INDUCIBLE TRANSCRIPTION FACTOR 1)と名付けた。RITF1は、根の成長帯に沿った活性酸素種の分布を調節することにより、別の転写因子である根の幹細胞のマスター調節因子PLETHORA2の安定性を高める。
2020年1月2日号の Nature ハイライト
天文学:赤方偏移14で始まった銀河団内の星形成
物性物理学:強誘電体の逆相転移
物理化学:二次元六方晶氷のエッジ構造と成長の原子撮像
気候科学:河氷の面積の縮小
植物発生:活性酸素種が仲介する成長
乳がん:乳がんスクリーニングに使える人工知能
医学研究:サルモデルで結核感染を予防するワクチン戦略
細胞生物学:RIPK1キナーゼは炎症性疾患を防ぐ
細胞生物学:新しいヒト自己炎症性疾患
がん:代謝が黒色腫の転移を促す
分子生物学:αシヌクレインの凝集に関わる6種類のシャペロン