Nature ハイライト

植物発生:活性酸素種が仲介する成長

Nature 577, 7788

植物では、RGF1として知られるペプチドホルモンが、根の分裂組織(幹細胞を維持する組織)の成長を制御する。RGF1の受容体群は特定されているが、その下流のエフェクターは明らかになっていない。今回P Benfeyたちは、シロイヌナズナ(Arabidopsis)の根におけるRGF1を介するシグナル伝達の下流にある転写因子を突き止め、RITF1RGF1-INDUCIBLE TRANSCRIPTION FACTOR 1)と名付けた。RITF1は、根の成長帯に沿った活性酸素種の分布を調節することにより、別の転写因子である根の幹細胞のマスター調節因子PLETHORA2の安定性を高める。

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