Nature ハイライト
細胞生物学:RIPK1キナーゼは炎症性疾患を防ぐ
Nature 577, 7788
RIPK1は、細胞死や炎症において重要な機能を持つ多面的なキナーゼである。これまでに、RIPK1や他のいくつかのアダプタータンパク質が、カスパーゼ-8の切断基質として報告されている。N Lalaouiたちは今回、RIPK1のカスパーゼ-8切断部位にヘテロ接合の変異を持つヒト患者のコホートの特定について報告している。この患者たちは、周期性発熱、リンパ節症、組織潰瘍、炎症性サイトカインの発現増加を含む広範な自己炎症性症状を呈する。切断抵抗性RIPK1マウスモデルでの一連の研究は、カスパーゼ-8によるRIPK1の切断が、TNF誘導性細胞死と炎症を制限するための重要な機構であることを明らかにしている。
2020年1月2日号の Nature ハイライト
天文学:赤方偏移14で始まった銀河団内の星形成
物性物理学:強誘電体の逆相転移
物理化学:二次元六方晶氷のエッジ構造と成長の原子撮像
気候科学:河氷の面積の縮小
植物発生:活性酸素種が仲介する成長
乳がん:乳がんスクリーニングに使える人工知能
医学研究:サルモデルで結核感染を予防するワクチン戦略
細胞生物学:RIPK1キナーゼは炎症性疾患を防ぐ
細胞生物学:新しいヒト自己炎症性疾患
がん:代謝が黒色腫の転移を促す
分子生物学:αシヌクレインの凝集に関わる6種類のシャペロン