Nature ハイライト
発生生物学:ヒトの分節時計のモデル化
Nature 580, 7801
アレヴ・ジャンタシュ(京都大学)と戎家美紀(理化学研究所ほか)たちは今回、ヒトの誘導多能性幹細胞を用いてin vitroで未分節中胚葉を誘導し、分節時計のモデルを作製した。このモデルでは、コア分節時計遺伝子の発現振動が実証され、正確な周期で振動する波状の発現が見られた。体節形成に異常のある患者で発現異常を示すいくつかの遺伝子が、このin vitroモデルで機能していた。患者由来の誘導多能性幹細胞において、これらの遺伝子を調整すると分節異常が救済された。
2020年4月2日号の Nature ハイライト
核物理学:原子核の鏡映非対称性の解明
量子物理学:浮揚したダイヤモンドのスピンと運動の結合
有機化学:化学反応の可能性のマッピング
有機化学:光によって形成される強力な還元触媒
海洋保全:南大洋の生態系の衛星追跡
がんゲノミクス:中国人男性の前立腺がんのゲノムアトラスとエピゲノムアトラス
発生生物学:ヒトの分節時計の特性解析
発生生物学:分節時計の特性解析
発生生物学:ヒトの分節時計のモデル化
細胞生物学:アポトーシス細胞の代謝物セクレトームが、周辺の細胞の遺伝子発現プログラムに影響を与える
胚形成:受精後のゲノム構造の動的変化