Nature ハイライト
胚形成:受精後のゲノム構造の動的変化
Nature 580, 7801
今回E Heardたちは、受精後と初期発生中のマウスで、3Dゲノム構造と遺伝子発現がどのように変化するかを調べている。まず、両親のどちらかに応じた特異性を示し転写の抑制に関連しているクロマチン構造領域が見つかった。次いで、ゲノム構築の第二波の間に、活性なクロマチンと関連のある新しいTAD(topological-associated domain)が、両親のどちらかに応じた特異性なしに生じることが分かった。著者たちはまた、X染色体不活性化の際のTADと遺伝子発現との関連を調べ、父系X染色体上の遺伝子が発現抑制されるにつれ、不活性化を免れた領域以外でTADが失われることを明らかにした。
2020年4月2日号の Nature ハイライト
核物理学:原子核の鏡映非対称性の解明
量子物理学:浮揚したダイヤモンドのスピンと運動の結合
有機化学:化学反応の可能性のマッピング
有機化学:光によって形成される強力な還元触媒
海洋保全:南大洋の生態系の衛星追跡
がんゲノミクス:中国人男性の前立腺がんのゲノムアトラスとエピゲノムアトラス
発生生物学:ヒトの分節時計の特性解析
発生生物学:分節時計の特性解析
発生生物学:ヒトの分節時計のモデル化
細胞生物学:アポトーシス細胞の代謝物セクレトームが、周辺の細胞の遺伝子発現プログラムに影響を与える
胚形成:受精後のゲノム構造の動的変化