Nature ハイライト

ナノスケール材料:共有結合2D材料

Nature 581, 7807

二次元(2D)材料によって、トポロジーや多体現象の物理を探るエキサイティングなプラットフォームが得られる。これまでのところ、この分野における研究の取り組みは、2D単層や、層を物理的に積み重ねて作製したヘテロ構造に主に重点が置かれてきたが、そうした物理的積層は実験的には困難である。今回K Lohたちは、2層遷移金属ジカルコゲニドにその構成原子を自己インターカレートして共有結合化合物を形成することによって、新たな二次元材料群(「ic-2D」と命名された)を創出している。彼らは、そうした自己インターカレーション法によって、非磁性層状材料への強磁性秩序の導入が可能になり、強磁性カゴメ格子などの特異なトポロジカル相を生じさせられる可能性があることも示している。

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