Nature ハイライト
ナノ科学:グラフェンにおける調整可能な相関
Nature 583, 7815
ねじれ2層グラフェンなどのさまざまな二次元系において、モアレ格子における相関効果が探索されてきた。こうした相関状態を制御するには、モアレ格子に影響を及ぼす自由度(例えば、ねじれ角)以外の自由度を用いる必要がある。今回P Jarillo-Herreroたちは、電場と磁場の印加に非常に敏感なねじれ2重–2層グラフェンデバイスを作製している。彼らは、外部場を用いることで、相関絶縁体状態をスピン偏極させてオン・オフ切り替えできることを示している。二次元物質における相関状態の性質に関してさらに知見を得るには、さまざまなモアレ系におけるバンド構造の調整可能性が必要である。
2020年7月9日号の Nature ハイライト
ナノ科学:グラフェンにおける調整可能な相関
量子物理学:量子マイクロチップレット
環境科学:耕作地の風化の促進によるCO2除去の可能性とコスト
遺伝学:数万例の精子ゲノムを解読して減数分裂をより深く知る
がんの進化:発がん性物質により誘導された変異の損傷分離
ウイルス学:センザンコウは複数系統のコロナウイルスを保有している
ウイルス学:センザンコウにおけるSARS-CoV-2に近縁なウイルスの動態
コロナウイルス:SARS-CoVとSARS-CoV-2に交差反応性を示す中和抗体
免疫学:構造細胞は器官特異的な免疫応答を調節する
生化学:窮乏期のリボソーム