Nature ハイライト
材料科学:シリカエアロゲルの新たな方向性
Nature 584, 7821
シリカエアロゲルは、高断熱性材料で、大型断熱材用として商業的に広く用いられている。今回S Zhaoたちは、シリカエアロゲルの3D印刷向けに、射出に基づく直接インク書き込み法を開発した。その長所としては、構造の小型化を可能にすることや、従来のプロセス(得られる材料はもろくて機械加工が困難)よりも複雑な形状を形成できることなどがある。今回の結果によって、例えば携帯用電子機器や個人用デバイスにおいて、こうした高断熱性材料の新たな小規模用途が開かれた。
2020年8月20日号の Nature ハイライト
エレクトロニクス:超伝導ダイオード
物性物理学:界面の圧電性と焦電性
材料科学:シリカエアロゲルの新たな方向性
気候科学:1900年以降の海水準上昇の原因の解明
生態学:ヒトが管理する生態系では人獣共通感染症の宿主がより多い
ゲノミクス:象徴的な爬虫類のゲノムアセンブリ
免疫学:細胞外タンパク質恒常性の調節因子
細胞生物学:ステロイドを介した器官間増殖制御における性的二型性
構造生物学:LPSセンサーの存在意義が明らかに