Nature ハイライト
植物生物学:バイオ燃料生産のためのゲノム情報資源
Nature 590, 7846
スイッチグラス(Panicum virgatum)はバイオマス作物として有望視されているが、個々の栽培品種はごく限られた範囲の気候条件でしか生産力を持たない。今回J Lovellたちは、異系交配された四倍体スイッチグラス遺伝子型AP13のサブゲノム別アセンブリ、732種類の遺伝子型からなる多様性パネルの塩基配列再解読による気候関連適応の検討、そして、収量関連形質のゲノム規模関連解析の結果を報告している。総合するとこれらの結果は、育種家に対して、バイオ燃料の収量を増加させるための網羅的なゲノム情報資源を提供している。
2021年2月18日号の Nature ハイライト
材料科学:フレキシブルなX線撮像
持続可能な化学:持続可能な原料から得られるリサイクル可能なプラスチック
気候科学:CFC-11の排出量が再び減少
植物生物学:バイオ燃料生産のためのゲノム情報資源
幹細胞:骨髄における造血の視覚的地図
微生物学:アクチノバクテリア類による抗生物質産生の詳細な分子基盤
エボラウイルス:抗エボラウイルス抗体レベルの増減
がん遺伝学:全ゲノム倍加はがん細胞の脆弱性となる
腫瘍生物学:NSDヒストンメチルトランスフェラーゼの構造と機能
腫瘍生物学:肺がんのドライバー遺伝子
構造生物学:膜の張力を強化する