Nature ハイライト
エボラウイルス:抗エボラウイルス抗体レベルの増減
Nature 590, 7846
G Pollakisたちは今回、エボラウイルス感染から回復し、退院前にウイルス血症が見られないことを確認した人からなるコホートにおいて、エボラウイルスに対する長期的な抗体応答を、30〜500日にわたって調べている。このような人々の42.6%では、ウイルス中和抗体のレベルが低下して、その後上昇するパターンが見られたことから、免疫特権部位でのウイルス複製の再発により、抗体応答が増強されていたことが示唆された。著者たちは、ウイルスの潜伏が、これまでに予測されていたよりも高頻度で起こっている可能性があること、そしてエボラウイルス感染の生存者の継続的な監視が必要であることを示唆している。
2021年2月18日号の Nature ハイライト
材料科学:フレキシブルなX線撮像
持続可能な化学:持続可能な原料から得られるリサイクル可能なプラスチック
気候科学:CFC-11の排出量が再び減少
植物生物学:バイオ燃料生産のためのゲノム情報資源
幹細胞:骨髄における造血の視覚的地図
微生物学:アクチノバクテリア類による抗生物質産生の詳細な分子基盤
エボラウイルス:抗エボラウイルス抗体レベルの増減
がん遺伝学:全ゲノム倍加はがん細胞の脆弱性となる
腫瘍生物学:NSDヒストンメチルトランスフェラーゼの構造と機能
腫瘍生物学:肺がんのドライバー遺伝子
構造生物学:膜の張力を強化する