Nature ハイライト

物性物理学:レーザーによって形成される二次元電子状態

Nature 595, 7866

二次元(2D)材料によって、さまざまなエキゾチック現象の操作が可能になる。こうした現象の2つの代表的な例に、相関電子相の実現と量子ホール効果がある。2D系は一般に、層状材料を剥離したり、基板上で単層材料や数層材料を成長させたりすることによって得られる。今回W Zhangたちは、レーザーを用いて三次元材料中に2D電子状態を形成できることを実証している。より具体的には、この過渡的な2D状態は、電荷密度波材料の表面付近に形成された巨視的ドメイン壁に存在する。今回の結果は、光学的調節を用いて量子材料に2D電子状態を形成する新しい手法を提示している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度