Nature ハイライト
コロナウイルス:COVID-19患者におけるSARS-CoV-2誘導性の自己抗体
Nature 595, 7866
A RingとE Wangたちは今回、ファージディスプレイに基づく方法[REAP(rapid exoproteome antigen profiling)]を用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した194人の血清を、内因性の分泌タンパク質や表面発現タンパク質のライブラリーと照合して、COVID-19患者では非感染者と比べて自己抗体の反応性が上昇していることを明らかにしている。重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染のマウスモデルで、免疫調節タンパク質に対するこれらの自己抗体のサブセットの検証を行ったところ、自己抗体が疾患を増強する役割を果たしていることが裏付けられた。
2021年7月8日号の Nature ハイライト
量子物理学:物質を原子1個ずつ、最大で256個までシミュレートする
物性物理学:レーザーによって形成される二次元電子状態
持続可能性:サプライチェーンの多様性が都市の食料ショックを和らげる
地球科学:流体に富む海山の沈み込みの電磁気的撮像
幹細胞:高脂肪食は薄毛の原因となる
微生物学:宿主の飢餓が病原菌を増殖させる
免疫学:ラクダ科動物ナノボディのマウスモデル
コロナウイルス:COVID-19患者におけるSARS-CoV-2誘導性の自己抗体
医学研究:熱帯熱マラリア原虫に対する化学予防ワクチン接種
がん:免疫回避におけるクロマチンのサイレンシング
構造生物学:血液脳関門を維持する