Nature ハイライト
幹細胞:高脂肪食は薄毛の原因となる
Nature 595, 7866
肥満症は多くの加齢関連疾患のリスクを高める。西村栄美(東京医科歯科大学ほか)たちは今回、マウスにおいて、高脂肪食などが原因の肥満誘発ストレスが毛包幹細胞に直接影響を及ぼし、薄毛を促進することを報告している。高脂肪食が活性化された毛包幹細胞を表皮分化へと向かわせ、その結果、これらの幹細胞が失われることが分かった。毛包幹細胞プールが減少すると、最終的に毛包が縮小して薄毛が引き起こされる。
2021年7月8日号の Nature ハイライト
量子物理学:物質を原子1個ずつ、最大で256個までシミュレートする
物性物理学:レーザーによって形成される二次元電子状態
持続可能性:サプライチェーンの多様性が都市の食料ショックを和らげる
地球科学:流体に富む海山の沈み込みの電磁気的撮像
幹細胞:高脂肪食は薄毛の原因となる
微生物学:宿主の飢餓が病原菌を増殖させる
免疫学:ラクダ科動物ナノボディのマウスモデル
コロナウイルス:COVID-19患者におけるSARS-CoV-2誘導性の自己抗体
医学研究:熱帯熱マラリア原虫に対する化学予防ワクチン接種
がん:免疫回避におけるクロマチンのサイレンシング
構造生物学:血液脳関門を維持する