Nature ハイライト
ナノスケールデバイス:量子誤り訂正の第一歩
Nature 595, 7867
Google社の量子AIチームは今回、シカモア・プロセッサーの二次元超伝導キュービットアレイにおいて量子誤り訂正の性能を調べている。彼らは、2つのいわゆるスタビライザー符号、すなわち最大21個のキュービットのチェーンでの一次元反復符号と、7個のキュービットからなる二次元表面符号を実装し、より大きな符号を持つセットアップの適合性を検証した。その結果、単一論理キュービットの形成に用いる物理キュービットを反復符号を通して増やしていくと、論理キュービットのビット反転誤り率と位相反転誤り率が指数関数的に減少するという理論的予想が裏付けられた。
2021年7月15日号の Nature ハイライト
惑星科学:若いスーパージュピターの大気に濃縮した13CO
ナノスケールデバイス:量子誤り訂正の第一歩
気候科学:危機に瀕するアマゾン川流域の炭素シンク
生物地球化学:炭素循環とケイ素循環の変遷
進化学:堆積物中の古代DNAから得られた、デニソワ洞窟のヒト族と動物相に関する知見
神経筋疾患:先天性筋無力症の新たな治療法
微生物学:マイクロバイオームの大規模メタボロミクス
コロナウイルス:SARS-CoV-2に対する長期生存骨髄形質細胞
コロナウイルス:ワクチン接種により、SARS-CoV-2感染で誘導された抗体は増強される
がん:臨床的な尿路上皮がんのctDNAプロファイリング
生化学:神経伝達物質がその受容体を介してシグナルを送る仕組み