Nature ハイライト
コロナウイルス:SARS-CoV-2に対する長期生存骨髄形質細胞
Nature 595, 7867
今回J Turnerたちは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの回復者における抗重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)抗体の産生を評価し、血清中の抗体レベルに加え、長期生存骨髄形質細胞という形で細胞レベルでも調べている。その結果、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質(S)に特異的な長期生存骨髄形質細胞は、感染後少なくとも8か月目まで検出され、その細胞の割合は抗S抗体レベルと相関していることが明らかになった。この研究はSARS-CoV-2がヒトにおいて持続性のある抗体応答を誘導することを示している。
2021年7月15日号の Nature ハイライト
惑星科学:若いスーパージュピターの大気に濃縮した13CO
ナノスケールデバイス:量子誤り訂正の第一歩
気候科学:危機に瀕するアマゾン川流域の炭素シンク
生物地球化学:炭素循環とケイ素循環の変遷
進化学:堆積物中の古代DNAから得られた、デニソワ洞窟のヒト族と動物相に関する知見
神経筋疾患:先天性筋無力症の新たな治療法
微生物学:マイクロバイオームの大規模メタボロミクス
コロナウイルス:SARS-CoV-2に対する長期生存骨髄形質細胞
コロナウイルス:ワクチン接種により、SARS-CoV-2感染で誘導された抗体は増強される
がん:臨床的な尿路上皮がんのctDNAプロファイリング
生化学:神経伝達物質がその受容体を介してシグナルを送る仕組み