Nature ハイライト
微生物学:マイクロバイオームの大規模メタボロミクス
Nature 595, 7867
ヒトの健康や疾患への腸の微生物の関与は、宿主との化学的相互作用を仲介する小分子の産生と関連付けられてきたが、腸が嫌気性環境であることや微生物群集が複雑であることを考えると、その解明は特に難しい。S HanとW Van Treurenたちは今回、微生物代謝物を発見するためのオープンアクセス可能なメタボロミクスベースのパイプラインと、そうした微生物代謝物の供給源や宿主で果たしている可能性のある生物学的役割についての手掛かりをもたらす機械学習手法について報告している。著者たちは、この手法をin vitroおよびマウスモデルで検証し、微生物および微生物–宿主相互作用を解析するための、変更可能でインタラクティブなメタボロミクスプロファイルのエクスプローラーを提示している。
2021年7月15日号の Nature ハイライト
惑星科学:若いスーパージュピターの大気に濃縮した13CO
ナノスケールデバイス:量子誤り訂正の第一歩
気候科学:危機に瀕するアマゾン川流域の炭素シンク
生物地球化学:炭素循環とケイ素循環の変遷
進化学:堆積物中の古代DNAから得られた、デニソワ洞窟のヒト族と動物相に関する知見
神経筋疾患:先天性筋無力症の新たな治療法
微生物学:マイクロバイオームの大規模メタボロミクス
コロナウイルス:SARS-CoV-2に対する長期生存骨髄形質細胞
コロナウイルス:ワクチン接種により、SARS-CoV-2感染で誘導された抗体は増強される
がん:臨床的な尿路上皮がんのctDNAプロファイリング
生化学:神経伝達物質がその受容体を介してシグナルを送る仕組み