Nature ハイライト

原子物理学:二次元に拡張された超固体

Nature 596, 7872

超固体は、結晶性固体の性質(粒子密度の空間的変化)と超流動体の性質(系全体にわたる粒子の非局在化)を同時に示す、物質のエキゾチックな状態である。これまでに、極低温原子を用いて一次元超固体が実現されている。今回M Norciaたちは、極低温ジスプロシウム(164Dy)原子のボース・アインシュタイン凝縮体によって二次元超固体を生成したことについて報告している。こうした超固体性の二次元への拡張によって、さらに豊かな物理の探究が可能になるはずである。

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