Nature ハイライト
原子物理学:二次元に拡張された超固体
Nature 596, 7872
超固体は、結晶性固体の性質(粒子密度の空間的変化)と超流動体の性質(系全体にわたる粒子の非局在化)を同時に示す、物質のエキゾチックな状態である。これまでに、極低温原子を用いて一次元超固体が実現されている。今回M Norciaたちは、極低温ジスプロシウム(164Dy)原子のボース・アインシュタイン凝縮体によって二次元超固体を生成したことについて報告している。こうした超固体性の二次元への拡張によって、さらに豊かな物理の探究が可能になるはずである。
2021年8月19日号の Nature ハイライト
原子物理学:二次元に拡張された超固体
材料科学:正二十面体準結晶を設計する
材料科学:過渡的にゴム状になる高分子ガラス表面
気候科学:CO2の一時的な大気貯留の価格付けによる正味のカーボンネガティブ経済の促進
生態学:ハナバチの死亡率に対する複数のストレッサーの相乗的影響
ウィメンズ・ヘルス:子宮平滑筋腫に関連するH2A.Zローディングの減少
コロナウイルス:BNT162b2ワクチンの初回および追加免疫接種に対する免疫応答についてのシステムレベルの解析
コロナウイルス:SARS-CoV-2ワクチンBNT162b2接種後に生じる免疫応答の年齢に応じた違い
コロナウイルス:Ad26.COV2.SワクチンはSARS-CoV-2の懸念される変異株であるベータ株に対して防御を誘導する
分子生物学:BRCA1–BARD1のヌクレオソームへの結合