Nature ハイライト
ウィメンズ・ヘルス:子宮平滑筋腫に関連するH2A.Zローディングの減少
Nature 596, 7872
子宮平滑筋腫(UL)は、ありふれているがあまり研究の進んでいない子宮壁の良性腫瘍であり、過度の出血、腹痛、不妊につながることがある。ULのサブクラス分類には、3つの既知の遺伝的ドライバーが用いられている。L Aaltonenたちは今回、728人の患者から2263の子宮腫瘍試料を集め、これらの腫瘍を用いてチップ遺伝型判定、RNAの塩基配列解読(seq)、ATAC(assay for transposase-accessible chromatin)-seq、クロマチン免疫沈降(ChIP)-seq、HiChIP-seq、DNAメチル化解析を行った。得られたデータから、UL腫瘍には、ヒストンローディング複合体SRCAPを構成する遺伝子に体細胞変異を持つ新しいサブクラスがあることが明らかになった。さらにこのサブクラスは、これらの腫瘍におけるクロマチンへのH2A.Zローディングの減少、クロマチン接近性、遺伝子発現の変化と関連があった。
2021年8月19日号の Nature ハイライト
原子物理学:二次元に拡張された超固体
材料科学:正二十面体準結晶を設計する
材料科学:過渡的にゴム状になる高分子ガラス表面
気候科学:CO2の一時的な大気貯留の価格付けによる正味のカーボンネガティブ経済の促進
生態学:ハナバチの死亡率に対する複数のストレッサーの相乗的影響
ウィメンズ・ヘルス:子宮平滑筋腫に関連するH2A.Zローディングの減少
コロナウイルス:BNT162b2ワクチンの初回および追加免疫接種に対する免疫応答についてのシステムレベルの解析
コロナウイルス:SARS-CoV-2ワクチンBNT162b2接種後に生じる免疫応答の年齢に応じた違い
コロナウイルス:Ad26.COV2.SワクチンはSARS-CoV-2の懸念される変異株であるベータ株に対して防御を誘導する
分子生物学:BRCA1–BARD1のヌクレオソームへの結合