Nature ハイライト

コロナウイルス:BNT162b2ワクチンの初回および追加免疫接種に対する免疫応答についてのシステムレベルの解析

Nature 596, 7872

P ArunachalamとB Pulendranたちは今回、中和抗体アッセイ、T細胞の抗原特異的な機能的プロファイリング、CyTOF(cytometry by time-of-flight)、細胞集団でのRNA塩基配列解読、CITE-seq(cellular indexing of transcriptomes and epitopes by sequencing)および単一細胞RNA塩基配列解読を用いて、ファイザー–バイオンテック社の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)mRNAワクチンに対する免疫応答のシステム解析を行っている。その結果、ワクチン接種後のスパイクタンパク質特異的な抗体やCD4+およびCD8+ T細胞のロバストな出現、骨髄系区画の著明な増加を伴う強い自然免疫応答が明らかになった。これらの変化は2回目のワクチン接種後にさらに顕著であり、ワクチン接種の重要性を明確に示している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度