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Cover Story:武装して対処:独特な尾の武器を誇示するチリの曲竜類の遺骸

Nature 600, 7888

今回発見された新種の曲竜類<i>Stegouros elengassen</i>の想像図。
今回発見された新種の曲竜類Stegouros elengassenの想像図。 | 拡大する

Credit: Mauricio Álvarez

装甲を持つ恐竜(装盾類)は、剣竜類の対をなす棘や曲竜類(鎧竜類)のこん棒状の構造といった、尾の武器で広く知られている。今回A Vargasたちは、アステカ文明で用いられていた武器によく似た特異な尾の武器を持つ新種の曲竜類について報告している。チリ南部で出土したこのStegouros elengassenのほぼ完全な骨格は、約7500万年前のもので、その大きな尾の武器は、融合してヤシやシダの葉状の構造になった7対の平たい骨状の被覆物からなる。著者たちは、Stegouros が、他のゴンドワナ大陸の曲竜類である、オーストラリアのクンバラサウルス(Kunburrasaurus)や南極のアンタークトペルタ(Antarctopelta)と特に関連が深いと確定することができた。彼らは、後期ジュラ紀にローラシア大陸とゴンドワナ大陸が分裂した後、これらの超大陸にはそれぞれ、曲竜類の系統樹の異なる枝に属する恐竜が存在していた可能性があると提案している。

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