Nature ハイライト
神経科学:ルール破りのヒト皮質ニューロン
Nature 600, 7888
ニューロンの多くの性質は、動物のサイズに従ってスケーリングする。この原理は「相対成長スケーリング」と呼ばれている。今回M Harnettたちは、哺乳類10種において、大脳皮質のある特定の神経細胞タイプ(第5層錐体ニューロン)の生物物理学特性を調べている。その特性は、10種のうち9種の動物で予想通りの相対成長関係に従っていたが、唯一の例外はヒトであった。この知見は、ヒトのニューロンが他の哺乳類のニューロンとは実際に異なる可能性を示唆している。
2021年12月9日号の Nature ハイライト
光物理学:発熱のないフロケエンジニアリング
材料科学:皮膚のような高速電子デバイス
気候科学:二酸化炭素肥沃化が緑化を増大させる
社会科学:オンラインコミュニティーの社会的次元に沿った定量化
神経科学:小脳の飽和化ネットワークの特定
神経科学:ルール破りのヒト皮質ニューロン
発生生物学:ヒトの原腸形成を垣間見る
微生物学:物理的老化過程としての細菌の持続生残性
がん:肺がんの新規発がん融合遺伝子
免疫学:抗体の成熟がDNA修復を逃れる仕組み
生化学:N-デグロン経路の分子レベルでの複雑さ