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気候科学:巨大な西南極氷床によって説明された中新世の海水準の不可解な変動

Nature 600, 7889

地質学的証拠は、前期中新世から中期中新世にかけて数十メートル程度の海水準変動があったことを示している。こうした変動は、非常に動的な東南極氷床を必要とすると解釈できるが、この推測は利用可能な地質学的証拠によって裏付けられておらず、難しい問題となっている。今回J Marschalekたちは、さまざまな証拠を提示して、西南極氷床がロス海の大陸棚の大部分に拡大し、その氷量が当時の海水準変動を説明するのに十分だったことを示している。

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