Nature ハイライト
気候科学:巨大な西南極氷床によって説明された中新世の海水準の不可解な変動
Nature 600, 7889
地質学的証拠は、前期中新世から中期中新世にかけて数十メートル程度の海水準変動があったことを示している。こうした変動は、非常に動的な東南極氷床を必要とすると解釈できるが、この推測は利用可能な地質学的証拠によって裏付けられておらず、難しい問題となっている。今回J Marschalekたちは、さまざまな証拠を提示して、西南極氷床がロス海の大陸棚の大部分に拡大し、その氷量が当時の海水準変動を説明するのに十分だったことを示している。
2021年12月16日号の Nature ハイライト
量子物理学:電子スピンの蛍光検出
物性物理学:低磁場における分数チャーン絶縁体
化学:簡単になった同位体標識
気候科学:巨大な西南極氷床によって説明された中新世の海水準の不可解な変動
古生物学:ラエトリの足跡はやはりヒト族のものだった
コロナウイルス:COVID-19に対する宿主の遺伝的なリスク要因を解明するための世界的な取り組み
行動科学:応用行動科学におけるメガスタディー法
計算論的神経科学:運動記憶を理解する
進化遺伝学:英国のパンデミックを再構築する
免疫学:SARS-CoV-2スパイクに対して生じるポリクローナル抗体の中和範囲
構造生物学:聴覚の分子基盤