Nature ハイライト
物理:X線と光の混合を実現
Nature 488, 7413
光と物質の間の相互作用は多くの科学分野の中心であるが、光によってどのように物質が変化できるのか、その微視的な詳細は観測が難しいため、いまだ明らかではない。これらの詳細は、X線と光波を混合して調べることができる。これがX線散乱過程で、ほぼ半世紀前に提案されたが、当時の技術を超えていた。現在では自由電子レーザーが出現したため、十分な強度のX線が利用可能である。今回、E Gloverたちが、Linac Coherent Light Sourceによる研究を行い、ダイヤモンド中のX線と光の混合(すなわち和周波数発生)を報告している。この新しい可能性によって、化学結合の形成や破壊を直接可視化できるであろう。
2012年8月30日号の Nature ハイライト
物理:X線と光の混合を実現
気候:炭素循環の歴史と気候変動
環境:海洋の健全度を測る指標
微生物学:低用量の抗生物質で体重が増える仕組み
材料:原子1個分の厚さの集積回路を目指して
気候:南極大陸のメタン貯蔵庫
医学:自閉症の新しいマウスモデル
再生医学:iPS細胞作りの第一段階
免疫:インフラマソーム活性化の調節
免疫:T細胞は肺を通って脳へと侵入する