Nature ハイライト
微生物学:低用量の抗生物質で体重が増える仕組み
Nature 488, 7413
家畜の体重を増加させる目的で、低用量の抗生物質が何十年も前から継続的に使用されているが、こうした効果が得られる仕組みはよくわかっていない。今回、幼若マウスに似たような処置をした研究で、治療量以下の抗生物質の投与は、体脂肪量を増加させ、腸内微生物群集の構成を変化させ、微生物の代謝経路の活性を変化させて、短鎖脂肪酸産生をもたらすことが明らかになった。これらの知見は、正常な代謝活性の維持には特定の微生物群が重要であることを強調するものである。
2012年8月30日号の Nature ハイライト
物理:X線と光の混合を実現
気候:炭素循環の歴史と気候変動
環境:海洋の健全度を測る指標
微生物学:低用量の抗生物質で体重が増える仕組み
材料:原子1個分の厚さの集積回路を目指して
気候:南極大陸のメタン貯蔵庫
医学:自閉症の新しいマウスモデル
再生医学:iPS細胞作りの第一段階
免疫:インフラマソーム活性化の調節
免疫:T細胞は肺を通って脳へと侵入する