Nature ハイライト
分子生物学:box C/D酵素が行う連続的メチル化の機構
Nature 502, 7472
RNAは多様な形の転写後修飾を受ける。rRNAの2′-O-リボースのメチル化はその1つで、この修飾を行う酵素のbox C/Dリボ核タンパク質複合体は、2つのメチル化部位を認識するガイドRNAを使ってその標的を見分ける。今回T Carlomagnoたちは、基質RNAと結合した390 kDaの古細菌box C/Dリボ核タンパク質複合体の構造を明らかにしている。得られた結果から、2つのメチル化ガイド配列はそれぞれ異なる環境内にあって、2つの部位でのメチル化が順番に促進されるような状況になっていることが分かった。この調節された過程は、RNAの折りたたみにも影響していると考えられる。
2013年10月24日号の Nature ハイライト
神経科学:新たな角度から昆虫忌避剤を探索
細胞:ニッチ内の位置は幹細胞の運命に重要
分子生物学:box C/D酵素が行う連続的メチル化の機構
宇宙:確認された最も遠方の星形成銀河
物性物理学:超伝導体のギャップの理解を深める
材料科学:マイクロ波耐性絶縁体
古生物学:歯の進化的起源
生理:肝臓でのエネルギー代謝の調節
医学:ヒトMX2タンパク質はHIV-1抵抗性因子である