Nature ハイライト
物性物理学:超伝導体のギャップの理解を深める
Nature 502, 7472
長年研究されてきたにもかかわらず、二次元における超伝導の多くの基本的側面は、依然としてよく分かっていない。こうしたギャップをいくらか埋めるために、C Richterたちは、酸化物ヘテロ構造体に形成される2D超伝導界面に注目した。この系には、電場を使って超伝導電荷キャリアの密度を連続的に調節できるという利点がある。著者たちは、この系において電子状態密度のギャップを観測しており、ギャップの温度依存性と電荷キャリア密度依存性が、高温銅酸化物超伝導体の不可解な擬ギャップ挙動に極めてよく似たパターンに従うことを示している。この結果は、そうした挙動が2D超伝導の一般的な特性であることを示唆している。
2013年10月24日号の Nature ハイライト
神経科学:新たな角度から昆虫忌避剤を探索
細胞:ニッチ内の位置は幹細胞の運命に重要
分子生物学:box C/D酵素が行う連続的メチル化の機構
宇宙:確認された最も遠方の星形成銀河
物性物理学:超伝導体のギャップの理解を深める
材料科学:マイクロ波耐性絶縁体
古生物学:歯の進化的起源
生理:肝臓でのエネルギー代謝の調節
医学:ヒトMX2タンパク質はHIV-1抵抗性因子である