Nature ハイライト
医学:ヒトMX2タンパク質はHIV-1抵抗性因子である
Nature 502, 7472
ヒトのインターフェロン誘導性GTP結合タンパク質であるMX2が、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)などのいくつかのレンチウイルスの強力な阻害因子であることが、2つの研究グループによって報告された。MX2と近縁のタンパク質のMX1が、ヒトでA型インフルエンザウイルスなどの幅広いウイルスの複製を阻害できることは数年前から知られていたが、MX2は抗ウイルス活性を持たないと考えられてきた。MX2の抗HIV-1作用は、MX1の幅広い抗ウイルス活性よりもGTPアーゼ活性への依存性がずっと低く、この2つでは作用機序が異なる可能性が考えられる。
2013年10月24日号の Nature ハイライト
神経科学:新たな角度から昆虫忌避剤を探索
細胞:ニッチ内の位置は幹細胞の運命に重要
分子生物学:box C/D酵素が行う連続的メチル化の機構
宇宙:確認された最も遠方の星形成銀河
物性物理学:超伝導体のギャップの理解を深める
材料科学:マイクロ波耐性絶縁体
古生物学:歯の進化的起源
生理:肝臓でのエネルギー代謝の調節
医学:ヒトMX2タンパク質はHIV-1抵抗性因子である