Nature ハイライト
水文学:河川工事によってミシシッピ川の増水が悪化する
Nature 556, 7699
河川流出量の計器記録は、近年の洪水の活発化をより長期的な観点から評価するには時間的に十分にさかのぼっておらず、気候変動と人間活動が洪水にどの程度の影響を与えた可能性があったか解明するのは難しい。今回S Munozたちは、河川流出量、木の年輪、堆積物、気候のデータをまとめて、ミシシッピ川の過去の洪水の頻度を再構築した。その結果は、100年洪水の規模が、過去500年にわたって約20%増大したことを示している。気候サイクルによって数十年の時間スケールの洪水の変動の大部分を説明できるが、長期的な増大の約4分の3は、河川工事に原因があることが分かった。
2018年4月5日号の Nature ハイライト
物性物理学:ねじれグラフェンが電子の相互作用を強くする
構造生物学:RAGAに作用するGTPアーゼ活性化タンパク質を抑制する
天文学:銀河系中心にある多くのブラックホール
材料科学:結晶の誕生を観察する
水文学:河川工事によってミシシッピ川の増水が悪化する
微生物学:持続生残細菌に効く薬剤
免疫学:イタコン酸の抗炎症効果
構造生物学:インスリンが結合したインスリン受容体の構造
構造生物学:マウス二孔型チャネルの構造