Nature ハイライト

構造生物学:インスリンが結合したインスリン受容体の構造

Nature 556, 7699

インスリンは、代謝で重要な役割を担っているペプチドホルモンである。短縮型のインスリン受容体に結合したインスリンの結晶構造が最近明らかにされ、この複合体の結合様式に関する知見が得られた。G Scapinたちは今回、インスリン二量体と複合体を形成したインスリン受容体細胞外ドメインの三次元構造を、単粒子クライオ(極低温)電子顕微鏡法を使って4.6 Åの分解能で解き、報告している。この知見によって、インスリンと受容体の複合体形成と受容体活性化の際の構造や機構に関する解明が進んだ。

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