Nature ハイライト
構造生物学:インスリンが結合したインスリン受容体の構造
Nature 556, 7699
インスリンは、代謝で重要な役割を担っているペプチドホルモンである。短縮型のインスリン受容体に結合したインスリンの結晶構造が最近明らかにされ、この複合体の結合様式に関する知見が得られた。G Scapinたちは今回、インスリン二量体と複合体を形成したインスリン受容体細胞外ドメインの三次元構造を、単粒子クライオ(極低温)電子顕微鏡法を使って4.6 Åの分解能で解き、報告している。この知見によって、インスリンと受容体の複合体形成と受容体活性化の際の構造や機構に関する解明が進んだ。
2018年4月5日号の Nature ハイライト
物性物理学:ねじれグラフェンが電子の相互作用を強くする
構造生物学:RAGAに作用するGTPアーゼ活性化タンパク質を抑制する
天文学:銀河系中心にある多くのブラックホール
材料科学:結晶の誕生を観察する
水文学:河川工事によってミシシッピ川の増水が悪化する
微生物学:持続生残細菌に効く薬剤
免疫学:イタコン酸の抗炎症効果
構造生物学:インスリンが結合したインスリン受容体の構造
構造生物学:マウス二孔型チャネルの構造