Nature ハイライト
生化学:ヒトリボソームサブユニットの集合過程を可視化
Nature 558, 7709
リボソームの集合に関してこれまでに報告された構造的知見のほとんどは、菌類由来の複合体から得られたものである。R Beckmannたちは今回、ヒトリボソーム40Sサブユニットの集合過程で作られる後期中間体の一連の構造を解いた。これらの構造から、未成熟なrRNAのコンホメーションが、多様な集合因子との相互作用を介して最終的な成熟構造に至る過程が明らかになった。集合過程にはチェックポイントが1か所あり、そこではrRNAの折りたたみの最終段階と同時にヌクレアーゼが不活性なコンホメーションから活性なコンホメーションへと変化し、そこで切断が起こることが明らかになった。
2018年6月14日号の Nature ハイライト
微生物生態学:ヨーロッパの外生菌根菌多様性の駆動要因を明らかにする
生化学:ヒトリボソームサブユニットの集合過程を可視化
構造生物学:LRRC8Aの構造
量子物理学:決定論的な量子エンタングルメント
量子物理学:効率の高い量子リンク
古生物学:小惑星衝突地点での生命の急速な回復
神経科学:記憶エングラムには安定なものと動的なものがある
心血管疾患:酸化型LDLの阻害はアテローム性動脈硬化を防ぐ
腫瘍免疫学:CD19標的CAR T細胞療法ではTET2の破壊が抗腫瘍活性を誘発する
生物物理学:酵素の進化機構としての動的アロステリー