Nature ハイライト
心血管疾患:酸化型LDLの阻害はアテローム性動脈硬化を防ぐ
Nature 558, 7709
酸化型低密度リポタンパク質(LDL)は、アテローム性動脈硬化病変に蓄積する。酸化型リン脂質も炎症促進性であることが知られており、これらのリン脂質はアテローム性動脈硬化の駆動要因だと考えられている。J Witztumたちは今回、このアテローム性動脈硬化の酸化仮説についてin vivoでの検証を行った。彼らは、酸化型リン脂質を特異的に認識し除去する抗体を発現するトランスジェニックマウスを用いて、酸化型リン脂質が高コレステロール血症マウスにおいてアテローム発生を促進する原因になるという証拠を示している。
2018年6月14日号の Nature ハイライト
微生物生態学:ヨーロッパの外生菌根菌多様性の駆動要因を明らかにする
生化学:ヒトリボソームサブユニットの集合過程を可視化
構造生物学:LRRC8Aの構造
量子物理学:決定論的な量子エンタングルメント
量子物理学:効率の高い量子リンク
古生物学:小惑星衝突地点での生命の急速な回復
神経科学:記憶エングラムには安定なものと動的なものがある
心血管疾患:酸化型LDLの阻害はアテローム性動脈硬化を防ぐ
腫瘍免疫学:CD19標的CAR T細胞療法ではTET2の破壊が抗腫瘍活性を誘発する
生物物理学:酵素の進化機構としての動的アロステリー