Nature ハイライト
神経科学:記憶エングラムには安定なものと動的なものがある
Nature 558, 7709
ある特定の記憶に特異的に関わる海馬のニューロン集団をエングラムと呼ぶが、これらのエングラムがどのようにして生じ、1つの特定の記憶に特異的であり続けるのかはよく分かっていない。今回M Bartosたちは、バーチャルリアリティー空間内で複数日にわたる記憶課題を行っているマウスで、海馬ニューロンの持続的な画像化を行った。海馬CA1–CA3領域の主投射ニューロンは、このバーチャル環境中で文脈や空間の情報が切り替わるにつれて変化する動的な活動パターンを示したが、この投射ニューロンの上流の歯状回顆粒細胞は学習した表現について安定な空間符号を示した。
2018年6月14日号の Nature ハイライト
微生物生態学:ヨーロッパの外生菌根菌多様性の駆動要因を明らかにする
生化学:ヒトリボソームサブユニットの集合過程を可視化
構造生物学:LRRC8Aの構造
量子物理学:決定論的な量子エンタングルメント
量子物理学:効率の高い量子リンク
古生物学:小惑星衝突地点での生命の急速な回復
神経科学:記憶エングラムには安定なものと動的なものがある
心血管疾患:酸化型LDLの阻害はアテローム性動脈硬化を防ぐ
腫瘍免疫学:CD19標的CAR T細胞療法ではTET2の破壊が抗腫瘍活性を誘発する
生物物理学:酵素の進化機構としての動的アロステリー