第9回「現代文明の危機と人類の未来」
-「力の文明」から「いのちの文明」へ
現代を代表する日本の頭脳をお招きし、哲学的、科学的な両観点から、これまで文明と信じられてきたものの自然観、世界観を見直し、「力の文明」から「いのちの文明」へと、人類の未来のためのパラダイム・シフトを探ります。
イベント最後にはワインをご用意したカジュアルな懇親会もございます。
どうぞお気軽にご参加下さい。
日時/開催場所
第9回 Nature Café 現代文明の危機と人類の未来 -「力の文明」から「いのちの文明」へ
2012年5月24日(木) 16:00~19:00(懇親会 19:30~)
会場:都内(千代田区)
※出席いただける方のみに後日場所をお知らせ致します。
参加申込
参加費:無料
※お申込み多数の場合は抽選となります。ご了承下さい。
モデレーター
服部 英二
地球システム・倫理学会会長
1934年名古屋生まれ。京都大学大学院博士課程修了。ソルボンヌ大学博士課程留学。1973年よりユネスコ・パリ本部勤務、主席広報官、文化担当特別事業部長などを歴任。1994年帰国後、ユネスコ事務局長顧問、麗澤大学同大学院教授、国際比較文明学会副会長などを務め、現在、麗澤大学比較文明研究センター客員教授、道徳科学研究センター顧問、地球システム・倫理学会会長。1996年フランス政府より学術功労章オフィシエ位。著書に『文明の交差路で考える』(講談社現代新書)、『文明間の対話』(麗澤大学出版会)『文明は虹の大河』(麗澤大学出版会)など多数。
パネリスト
飯田 哲也
環境エネルギー政策研究所所長
1959年山口県生まれ。認定NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長。京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻修了。東京大学先端科学技術研究センター博士課程単位取得満期退学。原子力産業や原子力安全規制などに従事後、「原子力ムラ」を脱出して、北欧での研究活動や非営利活動を経てISEPを設立し現職。持続可能なエネルギー政策の実現を目指し提言・活動を行っている。主著に『エネルギー進化論』(筑摩書房)他多数。
川勝 平太
静岡県知事
1948年京都生まれ。早稲田大学卒、オクスフォード大学から博士号取得。1990年早稲田大学教授を経て、1998年国際日本文化研究センター教授、国立民族学博物館地域研究企画交流センター客員教授、2007年静岡文化芸術大学学長に就任。小渕内閣では「21世紀日本の構想」懇談会委員、安倍内閣では教育再生会議委員、「美しい国づくり」企画会議委員など歴任し、2009年7月より静岡県知事。著書に『日本文明と近代西洋―鎖国再考』『富国有徳論』(アジア太平洋賞)『文明の海洋史観』(第8回読売論壇賞)『文明の海へ―グローバル日本外史』『「美の文明」をつくる―「力の文明」を超えて』『文化力―日本の底力』など多数。
武藤 佳恭
慶應義塾大学環境情報学部教授
1978年慶應義塾大学工学部電気工卒、1980年、同修士課程修了、1983年同博士課程修了。工学博士。1983年-1985年南フロリダ大学コンピュータ学科助教授、1985年-1988年南カロライナ大学コンピュータ工学科助教授、1988年-1996年ケースウエスターンリザーブ大電気工学科准教授、1992年、終身雇用 。1992年-1997年慶大環境情報学部助教授、1997年より同大教授。主な研究は、ニューラルコンピューティング、セキュリティ、エネルギーハーベスティング、インターネットガジェット。
松井 孝典
千葉工業大学惑星探査研究センター所長
1946年生まれ。東京大学理学部卒業、同大学院理学系研究科博士課程修了。専攻は地球惑星物理学。NASA客員研究員。マサチューセッツ工科大学招聘科学者、マックスプランク化学研究所客員教授、東京大学大学院教授を経て同大学院名誉教授。2009年4月より千葉工業大学惑星探査研究センター所長。1986年ネーチャー誌に発表した水惑星の理論は世界に衝撃を与えた。 著書に『地球進化論』『地球システムの崩壊』(第61回毎日出版文化賞受賞)『我関わるゆえに我あり―地球システムと文明』など多数。
安田 喜憲
国際日本文化研究センター教授
1946年生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程中退。理学博士。現在、国際日本文化研究センター教授。1980年に、自然科学と人文科学の学際的領域として環境考古学を提唱した。世界各地の文明の盛衰を環境変動との関わりにおいて調査・研究し、地球環境問題への提言は高い評価を得ている。著書に『環境考古学事始』(NHKブックス)『気候が文明を変える』(岩波書店)『大地母神の時代』(角川選書)『蛇と十字架』(人文書院)などがある。
コメンテーター
伊東 俊太郎
東京大学名誉教授
1930年東京生まれ。1953年東京大学文学部哲学科卒業。1964年米国ウィスコンシン大学よりPh.D.(科学史)の学位取得。1978年東京大学教養学部教授。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、麗澤大学名誉教授、日本比較文明学会名誉会長、国際比較文明学会終身名誉会長、2001年-2008年日本科学史学会会長。地球システム・倫理学会名誉会長。著書に『伊東俊太郎著作集』(全12巻)(麗澤大学出版会)など多数。