第19回 〜芸術はなぜ人の心を動かすのか〜
「音楽と医学の学問的融合の発展を目指して」
× 東京藝術大学 AMS プロジェクト
東京藝術大学が、芸術と科学のつながりを深め、グローバルで学際的な活動を推進するために立ち上げたプロジェクト「Arts Meet Science(AMS)」の第2回目のイベントをNature Caféとの共催で開催いたします。
芸術と科学の統合を目指した研究は歴史が古く、それが人類の知の領域を広げ「新たな知の創造」を目指すものと捉えられることから、既に国際的に多様なアプローチが推進されています。
今回のNature Caféでは、音楽と科学の関わりの歴史、また精神・神経疾患と音楽との関わりについての臨床体験を基に学問的融合への将来的な可能性を、科学、医療、音楽それぞれの専門家が議論を繰り広げます。なお、パネルディスカッションのモデレーターは、2017年1月に創刊したNature Human Behaviour の編集長Kousta Stavroulaが務めます。
さらに、今回のNature Caféでは、音楽家として世界的に活躍されている澤和樹氏をはじめ、AMSプロジェクトコーディネーターを務めるチェリスト谷口賢記氏等によるMusic Tributeも予定しています。
Nature Caféで、芸術と科学のつながりを深め、新たな学術領域の探求をしてみませんか?
日時/開催場所
第19回 〜芸術はなぜ人の心を動かすのか〜「音楽と医学の学問的融合の発展を目指して」
2017年10月8日(日)15:00~17:30(受付開始:14:30)
懇親会:17:30~18:00
会場:東京藝術大学 上野キャンパス(東京都台東区上野公園12-8)
※会場のご案内は、当選通知と併せてご連絡いたします。
参加申込
参加費:無料
参加方法:参加お申し込み終了いたしました
申込締切:2017年9月29日(金)16:00
※参加は抽選となります。抽選結果はご登録いただいたメールアドレスまで配信されます。
パネリスト同時通訳あり *印は講演あり
西川 伸一*
京都大学名誉教授、東京藝術大学AMSプロジェクト発起人
1948年滋賀県生まれ。1973年京都大学医学部卒業。京都大学結核胸部疾患研究所にて研修医、医員、助手。1987年より熊本大学医学部教授、1993年より京都大学大学院医学研究科教授を歴任。2000年理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター副センター長および幹細胞研究グループディレクターを併任。2013年、あらゆる公職を辞し、JT生命誌研究館顧問及び、NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表理事。JT生命誌研究館では、21世紀の生命科学について考えるとともに、執筆講演活動を行う。一方、NPOでは、専門知識をコモンズにするとともに、患者さん団体と協力して、患者さんがもっと医療の前面で活躍する我が国にしたいと活動を行っている。
近藤 伸介*
東京大学医学部附属病院精神神経科特任講師
精神科医。1996年東京大学医学部卒業後、東大病院、国立国際医療センター、吉祥寺病院(精神科病院)、バンクーバー総合病院、北原リハビリテーション病院を経て、現職に至る。東大病院では病棟医長を務めるほか、農作業・認知行動療法・マインドフルネスを組み合わせたうつ病のリハビリテーションプログラム「リカバリーセンター」を運営している。兵庫県出身。
Thomas Bill Kornberg
カリフォルニア大学サンフランシスコ校、生化学・生物物理学教授
発生遺伝学・細胞生物学において現代最も高名な科学者のひとり。コロンビア大学においてB.A.、Ph.D.を取得し、この間に遺伝子の複製に必須のDNA複製酵素を発見し、染色体の複製研究の基盤を確立した。また、細く長い細胞突起であるcytonemesが効率のよい細胞間・細胞内シグナル伝達に重要であることを示した。彼は熟達した音楽家でもあり、ジュリアード音楽院でヨーヨー・マの師でもあるレナード・ローズに師事し、チェリストとしての薫陶を受けている。
澤 和樹
ヴァイオリニスト、東京藝術大学学長
1955年生まれ。79年、東京藝術大学大学院音楽研究科修了。「安宅賞」受賞。ロン=ティボー、ヴィエニアフスキ、ミュンヘンなどの国際コンクールに入賞後、ヴァイオリニストとして国際的に活躍。80年より文化庁在外研修員としてロンドンに派遣され、ジョージ・パウク、ベラ・カトーナ両氏に師事。89年、文部省在外研究員としてロンドンの王立音楽院に派遣され、さらに研鑽を重ねた。2004年、和歌山県文化賞受賞。東京藝術大学音楽学部教授、音楽学部長を経て16年4月より東京藝術大学学長に就任。英国王立音楽院名誉教授。
モデレーター
Stavroula Kousta
Nature Human Behaviour チーフエディター
ギリシャ出身。ケンブリッジ大学で英語学と心理言語学の応用言語学を学び、Ph.D.を取得。その後ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で、言語と意味的知識の心理学的・神経基盤に関する4年間のポスドク研究を行う。Trends in Cognitive Sciences のエディターとして、現在は行動科学分野のトップ総説誌である同誌の成長に貢献する。その後PLOS Biology に移り、雑誌セクションのマネージメントを担当、神経科学の論文原稿を扱う。堅固な研究の実践を提唱する彼女は、同誌の中心的分野としてメタ研究を導入する取り組みを牽引する。人文科学、社会科学、生物科学と、幅広い研究経歴をもつ彼女は、異分野間の交流と融合の必要性を強調している。