Nature ハイライト
がん:ミトコンドリア機能のin vivo画像化
Nature 575, 7782
ミトコンドリアはエネルギー産生や細胞代謝に不可欠であり、これは、がん細胞でも例外ではない。D Shackelfordたちは今回、ミトコンドリア機能をin vivoで画像化するための陽電子放射断層撮影法(PET)を開発した。この手法を用いた肺がんマウスモデルの観察により、腫瘍細胞間でミトコンドリア機能に明確な不均一性があることが分かった。著者たちは、この技術が、がんや老化、生理機能、疾患におけるミトコンドリア機能の影響に関するさまざまな研究に応用可能であると提唱している。
2019年11月14日号の Nature ハイライト
高エネルギー物理学:反物質と暗黒物質の出合い
応用光学:究極のタッチスクリーンか
材料科学:ソフトな人工筋肉によるマイクロロボットの離昇
工学:多くのノズルで簡単に印刷
気候科学:後退する氷河による水力発電の可能性
自己免疫:TLR7とTLR9の応答調節
細胞生物学:ミトコンドリアの恒常性を支える新技
がん:ミトコンドリア機能のin vivo画像化
免疫学:コヒーシンを介する抗体クラススイッチ組換え
分子生物学:クロマチン凝縮の動態
構造生物学:ゲートを通して見えたもの