Nature ハイライト
ナノスケール材料:水の凍結における臨界核を実験で探る
Nature 576, 7787
水の凍結は至る所で見られ、それには臨界氷核の形成が不可欠な第一段階であると、長い間考えられてきた。臨界氷核は、過渡的でサイズが小さいため、これまで実験的に観察できなかった。今回J Wangたちは、異なるサイズの酸化グラフェンナノシートを含む水滴を用いた氷核生成実験によって、臨界氷核を調べた。その結果、酸化グラフェンナノシートのサイズが氷核生成の促進に強い影響を及ぼすことと、水の過冷却度によってこのサイズ効果に違いが出ることから、臨界氷核サイズの温度依存性が初めて実験的に示された。
2019年12月19日号の Nature ハイライト
物性物理学:反強磁性トポロジカル絶縁体
物性物理学:強磁性トポロジカル絶縁体のヘテロ構造
ナノスケール材料:水の凍結における臨界核を実験で探る
考古学:最古の狩猟場面か
神経科学:前頭皮質の暗号
創薬:グラム陰性細菌に対する新規合成ペプチド
創薬:BAMを標的として病原菌を殺す
免疫学:腫瘍浸潤CD8 T細胞の維持と抗腫瘍免疫の調節
医学研究:抗腫瘍T細胞の再プログラム化
細胞シグナル伝達:KRASはヘキソキナーゼ1を介してがん細胞の代謝を促進する
構造生物学:T型カルシウムチャネルの構造