Nature ハイライト
神経科学:前頭皮質の暗号
Nature 576, 7787
前頭皮質では、個々のニューロンは、知覚信号から記憶信号、運動信号、報酬信号まで複雑に配列した情報を運んでいるとされてきた。しかし、各ニューロン集団にどのように情報が割り振られているかは分かっていなかった。今回A Kepecsたちは、ニューロンが範疇分けされた複数の応答タイプに分類できることを示している。応答タイプは、例えば報酬の大きさ、意思決定の確信度、価値といった特定の意思決定要因に対応しており、各要因はそれぞれ別の投射ニューロン集団に符号化されているらしい。彼らは、前頭皮質ニューロンも、知覚ニューロンと同じように、環境内の重要な要因について、疎で過完備な表現を生成すると考えている。
2019年12月19日号の Nature ハイライト
物性物理学:反強磁性トポロジカル絶縁体
物性物理学:強磁性トポロジカル絶縁体のヘテロ構造
ナノスケール材料:水の凍結における臨界核を実験で探る
考古学:最古の狩猟場面か
神経科学:前頭皮質の暗号
創薬:グラム陰性細菌に対する新規合成ペプチド
創薬:BAMを標的として病原菌を殺す
免疫学:腫瘍浸潤CD8 T細胞の維持と抗腫瘍免疫の調節
医学研究:抗腫瘍T細胞の再プログラム化
細胞シグナル伝達:KRASはヘキソキナーゼ1を介してがん細胞の代謝を促進する
構造生物学:T型カルシウムチャネルの構造