Nature ハイライト
創薬:グラム陰性細菌に対する新規合成ペプチド
Nature 576, 7787
いくつかのグラム陰性病原菌は、現在使用可能な抗生物質では効果が望めない難敵である。J Robinsonたちは今回、リポ多糖にも外膜タンパク質BamAにも結合する新規の合成ペプチド模倣体抗生物質を開発したことを報告している。これらの抗生物質は、多剤耐性グラム陰性病原菌に対して活性があり、腎毒性は低く、in vitroおよびin vivoの両方でコリスチン抵抗性を克服することが示された。これらの化合物は、治療が困難な細菌感染を治療するという、重要なアンメット・メディカル・ニーズを満たす可能性がある。
2019年12月19日号の Nature ハイライト
物性物理学:反強磁性トポロジカル絶縁体
物性物理学:強磁性トポロジカル絶縁体のヘテロ構造
ナノスケール材料:水の凍結における臨界核を実験で探る
考古学:最古の狩猟場面か
神経科学:前頭皮質の暗号
創薬:グラム陰性細菌に対する新規合成ペプチド
創薬:BAMを標的として病原菌を殺す
免疫学:腫瘍浸潤CD8 T細胞の維持と抗腫瘍免疫の調節
医学研究:抗腫瘍T細胞の再プログラム化
細胞シグナル伝達:KRASはヘキソキナーゼ1を介してがん細胞の代謝を促進する
構造生物学:T型カルシウムチャネルの構造