Nature ハイライト

医学研究:抗腫瘍T細胞の再プログラム化

Nature 576, 7787

H Chiたちは今回、ゲノム規模のCRISPRスクリーニングを用いて、抗腫瘍応答を決定するT細胞特異的タンパク質の特定を行った。このスクリーニングから、REGNASE-1がCD8+ T細胞を介した抗腫瘍応答の重要な負の調節因子であることが突き止められた。REGNASE-1を欠損させると、T細胞の蓄積が増え、酸化的代謝の変化により最終分化したT細胞のエフェクター機能が増強することが分かった。白血病のマウスモデルにおいて、REGNASE-1を除去するとCAR T細胞の有効性が上昇したことから、トランスレーショナル研究としての可能性が裏付けられた。

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