Nature ハイライト
医学研究:抗腫瘍T細胞の再プログラム化
Nature 576, 7787
H Chiたちは今回、ゲノム規模のCRISPRスクリーニングを用いて、抗腫瘍応答を決定するT細胞特異的タンパク質の特定を行った。このスクリーニングから、REGNASE-1がCD8+ T細胞を介した抗腫瘍応答の重要な負の調節因子であることが突き止められた。REGNASE-1を欠損させると、T細胞の蓄積が増え、酸化的代謝の変化により最終分化したT細胞のエフェクター機能が増強することが分かった。白血病のマウスモデルにおいて、REGNASE-1を除去するとCAR T細胞の有効性が上昇したことから、トランスレーショナル研究としての可能性が裏付けられた。
2019年12月19日号の Nature ハイライト
物性物理学:反強磁性トポロジカル絶縁体
物性物理学:強磁性トポロジカル絶縁体のヘテロ構造
ナノスケール材料:水の凍結における臨界核を実験で探る
考古学:最古の狩猟場面か
神経科学:前頭皮質の暗号
創薬:グラム陰性細菌に対する新規合成ペプチド
創薬:BAMを標的として病原菌を殺す
免疫学:腫瘍浸潤CD8 T細胞の維持と抗腫瘍免疫の調節
医学研究:抗腫瘍T細胞の再プログラム化
細胞シグナル伝達:KRASはヘキソキナーゼ1を介してがん細胞の代謝を促進する
構造生物学:T型カルシウムチャネルの構造