Nature ハイライト
工学:ナノスケールデバイス
Nature 577, 7792
畳み込みニューラルネットワークは、画像解析のための最も重要な機械学習モデルの1つである。今のところ、畳み込みニューラルネットワークは、グラフィックスプロセッシングユニットなどの従来型のコンピューターハードウエアを使って実装されているが、専用のハードウエアが開発されれば、性能と電力消費がおそらくかなり改善されると思われる。機械学習を行うハードウエアアーキテクチャーの有望な候補として、脳に着想を得たニューロモルフィックシステムが浮上しているが、そうしたシステムの作製によく使われているメモリスター(電気抵抗がデバイスの履歴に依存する部品)を用いて畳み込みニューラルネットワークを実装するのは、難しいことが立証されている。今回H Wuたちは、画像認識のための5層メモリスター畳み込みニューラルネットワークを実証している。このニューラルネットワークは、認識精度がソフトウエアに匹敵する一方、エネルギー効率も従来型のハードウエアより2桁以上高い。
2020年1月30日号の Nature ハイライト
物性物理学:水素の金属化
物性物理学:双対性の力学的メタマテリアルの設計
工学:ナノスケールデバイス
化学:配向基を用いないC–H官能基化
進化学:シュム・ラカ遺跡の古代ヒトゲノム
幹細胞:ストレスにより活性化された交感神経系が白毛化を促す
免疫学:実質腫瘍に対する免疫応答における髄膜リンパ管の役割
心血管生物学:闘争・逃走反応を解明する
計算生物学:タンパク質構造を予測するニューラルネットワークがさらに進歩
構造生物学:SAGA複合体の構造