Nature ハイライト

考古学:初期のマヤ人による大公共建造物

Nature 582, 7813

ライダーで得られたアグアダ・フェニックス遺跡の三次元画像。
ライダーで得られたアグアダ・フェニックス遺跡の三次元画像。 | 拡大する

Credit:Takeshi Inomata

メソアメリカのマヤ文明は一般に、徐々に発展したと考えられてきた。しかし近年、初期の祭祀用建造物群が発見されたことで、この考え方に疑問が呈されている。今回、猪俣健(米国アリゾナ大学)たちが、航空ライダー測量で、これまで知られていなかったアグアダ・フェニックス遺跡(メキシコ・タバスコ州)において長さ1400 m、高さ10~15 mの、年代が紀元前1000~紀元前800年までさかのぼる祭祀用基壇を発見したことで、従来の考え方は完全に覆されるだろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度