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Cover Story:熱帯林の温暖化実験:温暖化によって増える熱帯の土壌からの炭素放出

Nature 584, 7820

気候が温暖化すると、土壌の有機物が不安定になり、大気中に放出される二酸化炭素(CO2)の量が増える。温帯地域の森林については、土壌温度を2年にわたり4°C上昇させるとCO2排出量が最大37%増えることが示されているが、熱帯の土壌は温暖化に対する感受性がより低いと考えられている。今回A Nottinghamたちは、この想定に疑問を投げ掛ける、土壌温暖化実験の結果を提示している。彼らは、パナマのバロ・コロラド島にある低地熱帯林(表紙)で土壌の温暖化実験を行った。土壌温度を2年にわたり4°C上昇させたところ、CO2排出量が55%と予想以上に大きく増大した。今回の結果は、熱帯の土壌が温暖化に対して非常に敏感であり、気候変動に対してかなりの正のフィードバックをもたらす可能性があることを示唆している。

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