Nature ハイライト
材料科学:自己集合コロイドダイヤモンド
Nature 585, 7826
ダイヤモンド格子状に配列した誘電体材料でできた球状粒子の格子は以前から、広いバンドギャップと材料中の乱れに対するロバスト性を持つと予測されてきた。しかし、立方晶ダイヤモンド格子と六方晶ダイヤモンド格子のエネルギーが近いため、そうしたダイヤモンド格子状に配置したコロイド粒子集合体を作ることは決して容易ではない。今回D Pineたちは、隣接クラスターを引き寄せてくっつけることで特定の幾何構造を作る「粘着パッチ」を精密に配置した前駆体粒子クラスターを用いて、自己集合立方晶ダイヤモンド結晶を形成している。この構造は反転型ダイヤモンド格子の鋳型形成に使用することができ、計算によって、得られた格子が予測された広いバンドギャップを持つことが示された。
2020年9月24日号の Nature ハイライト
ナノスケール材料:三次回路素子を用いた脳型コンピューティング
材料科学:自己集合コロイドダイヤモンド
気候科学:森林再生による炭素蓄積速度のマッピング
保全:陸域の生物多様性の減少傾向を反転させる大胆な取り組み
植物生物学:OSCAチャネルと植物の免疫
発生生物学:培養皿でミニ腸を作製
コロナウイルス:非ヒト霊長類におけるCOVID-19治療薬の試験
コロナウイルス:クロロキンはTMPRSS2を発現する細胞ではSARS-CoV-2を阻害しない
免疫学:肝臓–脳–腸神経相関による腸の末梢性制御性T細胞の調節
生物工学:酵母で医薬品工場