Nature ハイライト
光物理学:量子ドットLEDの明るい未来
Nature 586, 7829
量子ドットは、ディスプレイ用の量子ドット発光ダイオード(QD-LED)において、すでにその価値が立証されている。しかしそれでも、青色発光QD-LEDが緑色QD-LEDや赤色QD-LEDよりも不安定になりがちで、最高性能の量子ドット材料にはカドミウム(毒性があり環境的影響が懸念されている)が含まれるものが多いなど、欠点がいくつかある。今回E Jangたちは、材料と量子ドットの微細構造を慎重に選択することによって、カドミウムフリー青色QD-LEDで並外れた性能(高効率、高輝度、高安定性)を実現できる戦略を報告している。
2020年10月15日号の Nature ハイライト
天文学:平均赤方偏移1に位置する銀河からのH I 21 cm線放射
コンピューター科学:ニューロモルフィック・コンピューティングのためのシステム階層案
光物理学:量子ドットLEDの明るい未来
生態学:ヒト族進化における東南アジアの環境
神経科学:特定のニューロン集団におけるタンパク質合成が記憶の固定を導く
神経科学:ミクログリアはニューロンの興奮を弱める
微生物生態学:風疹ウイルスの近縁ウイルス
微生物学:免疫進化の物語における細菌のSTING
生化学:STAT3への可逆的な脂質付加によるTH17細胞分化の調節
生化学:不正な結合を壊す