Nature ハイライト
微生物生態学:風疹ウイルスの近縁ウイルス
Nature 586, 7829
T Goldbergたちは今回、風疹ウイルスに近縁なウイルスを初めて発見したことを報告している。2種のウイルスが報告され、1つはウガンダのコウモリで見つかったruhuguウイルスで、もう1つはドイツの動物園で飼育されている脳炎の動物やその近辺に生息する健康に見える野ネズミで見つかったrustrelaウイルスである。rustrelaウイルスは脳炎動物の脳で検出された。これら2つの新しいウイルスは、風疹ウイルスと同一のゲノム構成を共有しており、受容体結合と細胞融合を仲介するE1タンパク質のモデル化から、ruhuguウイルスと風疹ウイルスが同様の細胞融合能を持つと予測された。さまざまな哺乳類で風疹ウイルスの近縁ウイルスが特定されたことから、風疹ウイルス自体が人獣共通の起源を持っていた可能性が示唆される。
2020年10月15日号の Nature ハイライト
天文学:平均赤方偏移1に位置する銀河からのH I 21 cm線放射
コンピューター科学:ニューロモルフィック・コンピューティングのためのシステム階層案
光物理学:量子ドットLEDの明るい未来
生態学:ヒト族進化における東南アジアの環境
神経科学:特定のニューロン集団におけるタンパク質合成が記憶の固定を導く
神経科学:ミクログリアはニューロンの興奮を弱める
微生物生態学:風疹ウイルスの近縁ウイルス
微生物学:免疫進化の物語における細菌のSTING
生化学:STAT3への可逆的な脂質付加によるTH17細胞分化の調節
生化学:不正な結合を壊す