Nature ハイライト

生体材料:タンパク質で作られた二次元材料

Nature 589, 7842

グラフェンのような二次元(2D)材料は、エレクトロニクスや材料科学の分野を急速に変化させつつある。しかし、タンパク質で作られたこれと同じような2Dアレイについては、あまり研究が進んでいない。D Bakerたちは今回、2種類の構成成分から自己集合によって形成される2Dタンパク質材料を設計するための計算論的方法を報告している。こうした成分はマイクロメートルスケールで安定したアレイを形成し、得られたアレイは受容体のクラスタリングやシグナル伝達を進めるのに使用できる。タンパク質を用いるこのような大規模アレイが細胞表面上にあるとエンドサイトーシスが抑制されるので、細胞応答の調節による治療への直接的な応用が可能となるかもしれない。

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