Nature ハイライト
植物科学:オーキシンをリアルタイムで検出する
Nature 592, 7856
植物ホルモンのオーキシンは、植物の一生のほぼ全ての局面で重要な役割を果たしているが、細胞レベルでのオーキシンの空間的・時間的分布は間接的にしか決定できないため、一過性の変化は見逃されてしまう。G Jürgensたちは今回、植物の一生にわたってオーキシン分布を定量的に可視化できる、FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)を利用した遺伝子コード型センサーを作製した。このセンサーは、個々の細胞や細胞区画内のオーキシンの急速な取り込みや除去に対する直接的なリアルタイムでの監視を可能にする。
2021年4月29日号の Nature ハイライト
天体物理学:2つの静穏な銀河からのX線爆発
無機化学:ゼロ酸化状態のマグネシウム
気候科学:海水準上昇に見られる氷河融解の大きな痕跡
地球科学:クラトンのキールが侵食されプリュームによって再クラトン化される過程
進化遺伝学:カモノハシとハリモグラの進化遺伝学
代謝:肝臓でのインスリン感受性の時間を計る
植物科学:オーキシンをリアルタイムで検出する
免疫学:NLRP1活性化の調節
免疫学:NLRP1インフラマソームの活性化機構
微生物学:CO2レベルが高い条件ではTCA回路が逆回転する
がん:サイクリンD分解の主要な調節因子