Nature ハイライト 材料:ゲルマニウムに作られた細孔 2006年6月29日 Nature 441, 7097 「多孔質」シリコンが初めて作り出された15年前、これはマイクロエレクトロニクス向けの非常におもしろい新材料としてもてはやされた。多孔質シリコンは結晶質シリコンの特性を補完するさまざまな新しい特性をもっていたためである。現在、マイクロエレクトロニクスにおいて重要なもう1つの元素であるゲルマニウムが詳細に調べられており、今週号では2つのグループが界面活性剤テンプレート法とよばれる手法を用いて規則的に並んだ細孔をもつゲルマニウムを合成したことを報告している。一方のグループは立方対称性、もう1つのグループは六方対称性の形状をもつ多孔質ゲルマニウムを作製した。多孔質シリコンと同様に、多孔質ゲルマニウムはバルクのゲルマニウムとは異なる特性をもつことが手始めに行われた研究から明らかになった。 2006年6月29日号の Nature ハイライト 細胞:卵母細胞への近道はない? 宇宙:中性子星の内部 物理:二次元系に確かに存在した相転移 材料:ゲルマニウムに作られた細孔 地球:透水率:万物震動 生態:出入りが大事 神経:神経活動とプロテアソーム 医学:ショウジョウバエのパーキンソン病遺伝子 生化学:リボスイッチを薬の標的に 目次へ戻る