Nature ハイライト

Cover Story:地球の仲間を探す:別の太陽系探索のため の望遠鏡の設計

Nature 442, 7098

地球に似た太陽系外惑星を観測しようという試みは、非常にむずかしい。なぜなら、そうした惑星は中心にある恒星からほんの数分の1秒角しか離れておらず、その明るさも中心星の100億分の1以下しかないからだ。だが研究者たちはあきらめることなく、そのような惑星を探査し観測する検出装置の設計に取り組んでいる。今週号に紹介されている「New Worlds Observer」は、2つの宇宙探査機を使う。1機目は通常の大型光学望遠鏡であり、2機目は観測対象と望遠鏡を結ぶ光路の途中にあって、星からの光をさえぎる役割を果たす花のような遮蔽体である。表紙は、太陽系に似た惑星系をNew Worlds Observerから見た場合をシミュレーションした想像図である。最も目立っているのは、天王星に似た惑星との軌道共鳴によってトラップされたダストの輪で、輪の中には木星や土星に似た惑星が見える。遮蔽されて見えない中心星の近くには、惑星間のダストによって散乱された黄道光のように、地球や火星に似た惑星が見える。我々の太陽系を描いた図も比較のために挿入してある。この検出装置は既存の技術を使って、ほどほどの予算で構築できそうだ。[Letter p.51; News p.6; www.nature.com/podcast]。

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