Nature ハイライト 疫学:ナイジェリアの鳥インフルエンザ 2006年7月6日 Nature 442, 7098 ナイジェリアは、アフリカで初めてH5N1亜型鳥インフルエンザの発生が報告された国である。発生は2006年2月だが、危険生物に対する厳重な防護策をとらずに世界中からニワトリが輸入されており、また、ナイジェリアとロシア南部やアジア西部を結ぶ渡りのルートに沿って鳥類保護区が多数あるため、この国はとりわけ危険視されている。今回、ラゴス州の感染した家禽で採取されたH5N1亜型ウイルスのDNA塩基配列解析から、野生鳥類が感染源らしいことが示された。どうやら渡り鳥によって3種のH5N1亜型株がそれぞれ別の経路で持ち込まれたとみられるが、輸入によってこの3種が個々に持ち込まれた可能性も捨てきれない。 2006年7月6日号の Nature ハイライト 疫学:ナイジェリアの鳥インフルエンザ 工学:結晶のマッピング 免疫:トラブルを探して回る 細胞:分裂を統治する 遺伝:危険な遺産 地球:スローな地震活動 地球:強いところが弱点? 細胞:ヘルペスウイルスの潜伏 細胞:ヒストンコードの解読 目次へ戻る